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【第2話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…
前回の内容はこちら▼ こちらもおすすめ 本編 ツル「こちらの女性、こう見えて 庶民派でね。お好み焼きも たこ焼きも大好きなんだそうだ。 家事も完璧、良妻賢母を 目指しているという、 なかなか古風な性格なんだよ」 スカオ「はぁ」 ツル「スカオ...
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【第1話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…
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本編
ツル「そんなに考える事
じゃないだろう?
何も会ったその日に結婚式を
挙げろとは言ってない。
もっと気楽に、エリコさんと
会ってみては、と勧めてるんだよ」
そうか?何か、ツルさんも母親も、
気軽な雰囲気ではないんだが。
俺はいろいろ気を回ってしまったが、
結局はエリコという女性との
見合いを承知した。
当日、見合い会場は
まさかの俺の店だった。
ツルさんがにこにこしながら、
問題のエリコを案内してきた。
おお、何という場違いっぷりだ。
彼女クラスの美人と会うなら、
お好み焼き屋じゃなくて、
それなりの料亭とか高級ホテルの
レストランとか、もっといい場所を
用意するべきだったと思う。
しかし、エリコは品の良い微笑みを
浮かべて、年季の入った店内を眺め
エリコ「素敵なお店ですね。
私、こういうお店大好きです」
優しく言ってくれた。
そりゃもちろんお世辞に
決まっているだろう。
とはいえ、悪い気はしなかった。
スカオ「いやぁ、恥ずかしいですよ。
清掃はきちんとやってますし、
衛生管理には自信がありますが、
やっぱりホテルのロビーとか
レストランに比べると、
見劣りしちゃいますから」
エリコ「そんな事はありません。
長年ずっとお手入れされてこられた
ご様子が伺えます。店主さんには、
きっとこのお店に思い入れが
お有りなのでしょう?
お父様から引き継がれたと
聞いております。お父様の代から、
しっかり経営されて来られた
歴史を感じます」