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【第15話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 やがて、時がきた。 インターフォンが激しく鳴り響き、 ついでにドアを叩く音、そして。 ルイ「ヨウジさん!? ヨウジさん、返事してぇ! お願い、何とか言って!」 女性の切羽詰まった悲鳴...
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【第1話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
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本編
ぽかんとする二人、
いやもっといるか。
実は、ルイと呼ばれた若奥様、
つまりヨウジの浮気相手は、
警察官をお供に突撃してきたのだ。
彼女の後ろに、ぽかーんとした様子の
男性警官が3人ほど立っている。
警官「あー。これはどういった
状況でしょうか?
こちらの女性から、お宅様で
大変な事件が起きている、
人命にかかわるとの通報を
受けたのですが」
アスカ「え?別にそんな
事件は起きてませんが?」
ルイ「嘘つくな!あんた、
ヨウジさんを襲っていたじゃないの、
そこの娘と2人がかりで。
包丁まで持ち出して!」
警官「包丁!?」
アスカ「夫が帰宅したので、
夕食の支度をしたいと思いまして。
お刺身は新鮮な方がいいでしょ?
夫の帰宅に合わせて
さばこうかと思ったんです」
ルイ「だから、嘘つくんじゃない!」
うん、それは嘘。確かに嘘。
だけどね?ルイさん、
あなたどうして私が包丁を
持ち出した、夫を襲った
(ふりをした)と分かったわけ?
そこを指摘すると、
ルイは顔を赤くして、急にもごもご。
いままで元気いっぱいに
私を糾弾していたというのに、
突然おしとやかになった。
アスカ「何で分かったのでしょうか?
あなた502号室の奥様でしょう?
うちは306号室で、階も違うし、
かなり離れてますけど?」
警官「ああ、確かにそうですね」
ルイ「それは、そのう」
アカリ「盗聴してたから、
でしょー?」
アカリが言った。手にはスマホ。
そして、とある動画が
再生され始めている。見せられた
警官が、一気に色めき立った。