前回の内容はこちら▼
【第6話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 こっちもこっちで、レイジとは 別方向の話が分からない人だった。 子供を産まないとは言ってない。 子供のために、まずは 貯金だと言ってるんだけどなぁ。 教育資金をどうするつもり なんだ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
こちらもおすすめ▼ 本編 スカコ「待って、レイジ! お願い話を聞いて、 本当に緊急事態なの! お腹が……痛い、赤ちゃんが! 赤ちゃんが!!」 私は、薄れていく意識の中で、 それでも全力を振り絞った。 スマホに呼び掛けて、 外出している夫レイ...
本編
せっかくの熱弁も、ため息一つで
軽くあしらわれてしまった。
もうだめだ、義母と話を
しても得られるものは何もない。
私は反論をやめて、時間を
くださいという短いフレーズの
繰り返しで対応することにした。
義母はそのたびに怒って、
孫・孫・孫っ!と激しくリピート。
本当に不毛だったと、未だに思う。
そして、レイジにもこの話が
漏れたというか、バレたというか。
やっぱり怒られた。
レイジ「スカコと離婚したら
どうだって、母さんから言われたよ。
何で母さんに口答えするわけ?」
スカコ「口答えとは?」
レイジ「女性として、早くに
子供を持つべきだって、母さんは
まっとうな意見を言っただけだ。
それに対して、スカコは
ああでもないこうでもないと、
屁理屈ならべたって聞いたぞ」
スカコ「あのねえ」
何でこんなに話が捻じ曲がるかなぁ。
ていうか、ああでもない
こうでもないって、
一番大事なところでしょうに。
スカコ「長々と理屈を言われたら、
あなたもお義母さんも
理解できないのね?
そういうことね?」
レイジ「バカにしてるのか?」
スカコ「してません。
ただ、話が長いと論点がずれる
可能性があるから。短く言うだけよ。
子供を育てるには、お金がいるの。
ここまでいい?」
レイジ「ああ」