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【第14話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w

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【第1話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
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本編

ヨウジ「ほ、包丁!?

ちょっと待て、アスカ、待て!!

包丁なんか捨てろ、

何をするつもりだ!」

 

アスカ「こうなったら、

私の怒りを思い知らせてやるのよ!

このぉぉぉぉ!!!」

 

髪を振り乱し、包丁を掴んで

叫ぶ私を、ヨウジは

本気で恐れているようだ。

あわわわ、と悲鳴をあげ、

リビングの隅へ逃げていく。

 

私は彼を追いかけ、途中で

ソファの背に包丁をつきたてる。

アカリは、フライ返しを使って

ソファに置いてある

クッションを乱打。

 

アカリ「ママーっ!パパが、

パパがぁ!だめだってばーっ」

 

アスカ「許せなぁい!!」

 

二人で叫びつつ、片やクッションを

ぼふぼふと殴りつけ、

片や夫の目の前に走り寄って、

パァンと平手打ち……と見せかけて、

実は両手を叩いただけ。

 

だんだん、ヨウジも

冷静になってきた。

自分に本気で●力をふるう

つもりはなく、演出として

騒いでいるにすぎない、と。

どうやら気づき始めたようだ。

 

ヨウジ「あの、アスカ?アカリ?

これはいったい」

 

アスカ「うるさいうるさい

うるさい!この浮気者ぉぉぉ!」

 

まだまだ、ネタバレされちゃ

困るのよ。私は、内心ではもちろん

思いっきり落ち着いているけれど、

表面上は取り乱している状態を

キープしている。

 

アカリも泣き叫び、まるで母が

父に対してとんでもない事を

しでかしたかのように振る舞う。

ヨウジだけが、私達の真意に

気づかず、ぼーっと突っ立っていた。

 

まぁ、彼の視界には、

実にシュールな光景が

繰り広げられているわけだけども。