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【第11話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 そうこうしているうちに、 娘も娘なりに動いたようだ。 何でもレンタルできる世の中らしく、 盗聴器発見用の機器を 借りてきたというのだ。 例によって筆談する。 アスカ「借りてきたの?ど...
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【第1話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
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本編
娘と二人で頭を悩ませていたら、
ふいにアカリが「ひらめいた」
という顔をした。
またしてもカフェで作戦会議を
するという。まぁ、筆談では
話がなかなか進まないからね。
二人で家を出て、カフェオレを
飲みながら額を近づけ合う。
アスカ「何かピンときたの?」
アカリ「うん。相手がアクション
しないなら、無理やりにでも
させてやればいいんだよ」
アスカ「は?」
アカリ「罠を仕掛けてやればいいの。
こっちの音声は、もう相手には
聞こえなくなってるんだから、
相手もやきもきしてるはず。
でも外してから様子を見てたけど、
特に何も起きない。という事は」
アカリは元気よく、
自分の考えを話してくれた。
ふむふむ。なるほど。
確かに、その通り。
私も納得して、娘が提案してきた
策に乗る事を決めた。これできっと
何らかの動きが起きるはず。
私と娘の目論見は当たった。
いろいろ把握して、
最後の仕上げに取り掛かる。
今日は決戦だ。今日で決める。
ヨウジは残業があると、
朝のうちに言っていた。
私と娘は支度をととのえて、
彼の帰りを待つ。目指すは一つ。
ヨウジ「ただいま」
玄関で、かぎが回る音がし、
夫の声も聞こえた。
私はダッシュして出迎え。
もはや突進の勢い。
ヨウジ「は!?な、なんだ!?」
私は、ほとんど体当たりするように、
夫へ向かって走った。
がつっと音を立てて、
彼の両肩を掴む。