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【第4話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…

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【第3話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
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本編

以前聞いていた話によると、

アヤカさんの父親は、アヤカさんが

幼い頃に事故でなくなっており、

女手一つで育ててくれた母親も、

アヤカさんが20歳になる前に

病気で亡くなってしまったそうだ。

 

親戚なども、子供の頃から

一切交流が無かったらしく、

頼れる先は皆無らしい。

 

(元々天涯孤独なのに…やっと

結婚して家庭を持てたと思ったら、

夫は酒乱のD●男で、

赤ん坊を抱えて着の身着のまま

逃げる羽目になるなんて……

双極性障害だけでも大変なのに……)

 

私はアヤカさんの苦難の

連続の半生を思い、苦しくなった。

一応、離婚届けは出せたみたいだが、

元旦那さんの気が変わって

粘着して来ないとも限らない。

 

これから先、生まれたばかりの

息子・ユウト君を抱えたアヤカさんの

人生を、どう立て直せばいいのか…

私に出来る事は何なのか…

探る日が続いた。

 

アヤカさんとユウト君は

病院でしばらく療養し、その間に

支援窓口に連絡を取りながら、

経済的支援を受けられるよう

手続きをしたり、住まいを

確保​するための申請をしたり、

今後もし​​元旦那さんから●力を受けた

場合、すぐに接近禁止命令​​の申立て​​を

出来るよう準備したりもした。

 

安全な環境で治療を続けていく中で、

アヤカさんは少しずつ

心の安定を取り戻していった。

 

やがて住む場所も決まり、

アヤカさんとユウト君は

都営住宅​​で暮らし始めた。

それからは、以前のようにまた

通院をしてもらい、カウンセラーと

連携しながら治療を続けた。

 

一方で地域の保健師さんとも連携を

取り、生活に関する問題や悩みにも、

出来る限り寄り添い、

解決策を模索していった。

 

とにかく、アヤカさんが1人で

悩んで、ネガティブに物事を

捉えてしまわないよう、

子育てに支障が出るような事態に

陥らないよう、少しでもおかしなこと

があればすぐに対応するようにした。

 

やがてアヤカさんは働き始め、

生活も徐々に安定していった。