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【第6話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「最後のはいくら何でも」 アカリ「あくまで可能性の話。 私もパターン3は無いと思うよ。 そもそも、うちには あんまり人が来ないでしょ?」 私をなだめるように、 アカリは静かに言...
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【第1話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
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本編
アスカ「そんな簡単に
手を出せる金額じゃないわ」
アカリ「うん。リビング以外にも
あるかもしれないしね」
アスカ「怖い事言わないでよ、
アカリぃ」
アカリ「現実から目を
そむけちゃだめだよ、ママ。
とりあえずカレーの材料買って、
家に帰ったら他の部屋も調べよう。
今日が日曜日で良かったよ」
アスカ「うん、そうね」
娘ったら、なんか楽しんでない?
平凡な日々に、突如として
降ってわいた盗聴器騒ぎに、
私の方はすっかり心臓ばくばくだ。
ああ、神様。どうか娘の
見間違いでありますように。
私の祈りは、どうやら
天に届かなかったらしい。
娘と買い物をして帰宅後、
マンションのエントランスで、
居住者のママさん達が立ち話
していたのもスルー、うわの空で
挨拶して部屋に駆け込んだ。
さっそく3つある部屋の電源を、
娘と手分けして確認。
娘の自室、私達夫婦の寝室、
タンスなどを置いている着替え部屋、
それぞれを見た。娘と着替え部屋には
何も怪しいものはなかった。
問題は、夫婦の寝室だった。
リビングと同じものが、
ベッドサイドの電源にささっている。
ただし、タップ自体は以前から
あった。サイドテーブルを置いて、
そこに照明を乗せているので。
どうなんだろう?
すり替えられている?
それとも本物の三口タップ?
アスカ(寝室にも仕掛けて
あるとして、何の目的?
もしかして、私はヨウジに
浮気を疑われてる?)
もうわけがわからない。
出費を覚悟して、潔く業者を
呼んだ方がいいのだろうか。
それとも、家電量販店で
盗聴器発見メカみたいなのを
買ってきたらいいの?
いっそ夫を問い詰める?