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本編
動画解説「もちろん、いたずら防止
としてあえて難しくしているケースも
あるので、これだけでは決め手とは
言えませんが、ドライバーが
使えない特殊なネジの場合、
そもそもカバーを開けられない場合。
専門家に問い合わせる検討を
した方がいいかもしれませんね」
アスカ「……これはどう?」
アカリ「うん、一番ピンときた。
パッと見て、カバーの開け方が
分からなかったんだよね。
うちにある他のコンセントタップと、
形が違うなぁと思ったの。
ママ、最近こういうの買った?」
アスカ「買ってないわね。
パパが買った可能性は
あるけど……え?」
夫のヨウジが買ったとして、
盗聴器を!?何のために!?
アスカ「えええ!?」
アカリ「ママ、落ち着いて。
私、あれが盗聴器の可能性は
高いと思うし、買ったとしたら
パパしかいないよね。でも、
だからといって焦って問い詰める
のは、ちょっと気が早いよ」
娘は腹が据わっているというか、
度胸があるというか。
私よりよっぽど冷静で、
今後をどうするか、
いろいろ考えているようだ。
アカリ「軽くまとめてみよう。
ママは掃除するためにソファと、
テレビ台を動かした。
私は、見慣れないコンセントタップが
テレビ台裏にあるのを見つけた。
そしてそれは、かなりの確率で
盗聴器かもしれない」
アスカ「そこがわからないのよね。
なんで盗聴器なんだろう……?」
アカリ「パターン1。
パパが興味本位か、
別の理由で、ママと私の会話を
盗み聞きしたかった。
パターン2。パパが誰かに頼まれて、
ママや私の家での生活を
チェックしようとした。
パターン3。
家族の誰でもない第三者が、
犯罪目的で仕掛けた」
アカリは指折り数えながら、
可能性を指摘していく。我が子
ながら、シビアな事ばかり言うわ。
パターン3に至っては、
怖い怖い怖い!