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本編

自分の妻ながら、目が

逝っちゃってる感じバリバリだ。

よっぽど、元カレに

のぼせ上がっているんだろう。

俺はため息をついた。

 

スカオ「リツコと夫婦を

やっていくつもりは無い。

だからと言って、そっちに

離婚を言い出されるのは心外だ」

 

リツコ「あんた、面倒くさい男ね。

離婚するんでしょ?

ならどっちが言い出したって、

別にいいじゃないの」

 

いや良くねえよ。

責任の所在ってものがあってだな。

 

……まぁいい。

どうせ、血迷ったリツコに

何を言っても無駄だろう。

彼女には誰が意見しても

通じないかもしれないな。

 

スカオ「わかった、

じゃあ離婚は合意だな」

 

リツコ「話は終わり?

なら、離婚届は後で郵送するわ、

出しといて」

 

リツコはそう言い捨てると、

勢いよくリビングのソファから

立ち上がった。

出ていく気満々の模様、

これはいよいよダメだな。

 

颯爽と玄関に向かう妻改め汚嫁を、

俺はぼう然として見送った。

何でこんな事になったんだよ。

 

俺はスカオ。

37歳のサラリーマンだ。

同い年の妻リツコ、中学1年生に

なる男女の双子、ミナとシン。

 

平凡だか幸せな4人家族だった……

ついさっきまでは。