前回の内容はこちら▼
【第3話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 私は嬉しさで涙ぐみながら、 幸せを噛み締めたのだった… ……ところが…… 結婚前は、 リョウ「俺、家事って結構得意な方 だよ!炊事洗濯は一通り出来るし… 特に掃除が好きで!綺麗にする...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】浮気夫「お前のガキは堕ろせ!」→私は生きる気力を失い屋上へ…
こちらもおすすめ▼ 本編 結婚すれば幸せになれると思ってた… もう独りぼっちじゃなくなるし、 お互いを大切にしながら、 愛し愛されて生きていけるんだと 思ってた。 だけど…… 私の名前はスカコ。27歳。 25歳の時に4歳年上の 夫・リョウと...
本編
結婚後も仕事を続けるつもりだった
私に対し、リョウは
「奥さんには、
いつも家にいて欲しいんだ」
と、仕事はおろか、
パートに出る事にさえ難色を示した。
私は、
(そういうものなのだろうか…)
と少し不思議に思ったものの、
それほど仕事熱心なタイプでも
無かったので、リョウの希望を
叶えて専業主婦になる事を
受け入れたのだった。
(こんな風に言われるんなら、
私も仕事を続けてれば良かった…)
そう思っても後の祭りで、
あんなに優しかったリョウは、
どこかへ消えてしまったようだった。
そしてこの日を境に、
私は何かにつけてリョウから
『ダメ主婦』扱いされるように
なっていったのだ……
それに伴い、義両親の私に対する
態度も、徐々に変わっていった。
リョウから私の『ダメ主婦』ぶりを
吹き込まれているらしく、
いつからか義両親は『家事チェック』
と称してマンションへやって来ては、
あれやこれや散々細かい文句を
つけた後、ご飯を食べて帰ることが
日常になっていったのだった…
義母「ちょっとスカコさん!
トイレ掃除がちゃんと
出来てなかったわよ?
リョウくんは綺麗好きなんだから、
サボっちゃダメじゃないの〜!」
義父「スカコさん、
この味付けはちょっと濃いな…
俺達の為に言ってるんじゃないんだ。
スカコさんの為に言ってるんだぞ?」
義母「美味しい料理と整った家、
両方キチンと用意出来ないと、
リョウくんに愛想を
尽かされちゃうわよ〜?
スカコさんは親の姿を見て
育っていないから、
分からないのかしらねぇ〜?」
暇を持て余した義両親による、
重箱の隅をつつくような
チェックの日々…
どれだけ頑張って家事をしても、
全てに合格点をもらうのは
とてもじゃないが無理だった。