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【第９話】大家「半年も家賃を払わないなら出ていけ！」→俺「払ってます…」証拠を見せると衝撃の展開へ
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2023.11.09
本編
掲示板には何枚もの紙が
乱雑に貼り付けられ、
微かに揺れていた。
そして、その紙の一枚一枚に、
ポストに入っていた怪文書と同様の
赤文字で、俺の部屋番号、名前と共に
『コイツは家賃滞納者！！』
『家賃未払い！！さっさと払え！！』
『払えないらなら出てけ！！！』
などと、殴り書きが
されていたのだった……
俺は、頭の中が真っ白になった。
スカオ「な……
なんなんだよこれ……！！！」
一瞬の空白の後、ハッと我に返った
俺は、貼り付けられた怪文書を夢中で
剥がし、落ちた紙をかき集めた。
その場ですぐ管理会社に電話を
したのだが、営業時間外を知らせる
自動音声が流れるだけで、
俺は頭を抱えて電話を切った。
（あのおばさんの仕業に
違いない！！！この紙は、
証拠のために取っておかないと…）
俺は急いで部屋に帰ると、
ゴミ袋を手に再びエントランスに
取って返し、怪文書の紙を
全て回収した。
（おかしな言いがかりを付けて
凸した挙句、こんな張り紙まで……
絶対に許さねぇ！！！
名誉毀損で訴えてやる！！！）
翌日は管理会社に連絡すべく、
定時に退社し、帰宅した。
会社から電話をかけようかとも
考えたが、職場の同僚に
聞かれたくなかったのだ。
ところが、マンションに
帰って来た俺は、
またしても驚愕する羽目になった。
（こ、これは……マジかよ…
いったい何枚貼り付けたんだよ……）
