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本編
義母「そ、そんなの…
聞いてないわよ〜!!!
きっと、スカコさんのせいよ!
スカコさんが、
ワザと内緒にしてたのよ〜!!
教えてもらってないんだから、
ばあばが知るわけ無い
じゃないの〜!!」
ツバサ「…………結局、
ばあちゃんは…オレの事が
可愛いって言うけど、
本当は自分の方が可愛いんだよね…
オレが何してるか、どうしたいか、
何を考えてるかなんて、
どうでも良いんだ…」
(ツバサ…鬼ババアの本性に
気付いちゃったんだね……
そうだよ、その通りなんだよ。
そのせいで、
お前の父さんもこれまで、
散々苦労して来たんだよ…)
義母「そ…そんなわけ無いでしょ〜!
ばあばはいつだって、ツバサの事も、
サトシの事も気にかけてるのよ!!!
自分の方が可愛いだなんて、どうして
そんな酷いこと言うのよ〜!!!」
(出た〜!秘技、泣き落とし!!
泣いたって、もう誰も騙されや
しないんだよ!!ツバサだって、
もう騙されないよ!!!)
ここで、義母の犯行の流れを
整理すると……
甲殻類アレルギーの件と
デパートの件で、完全に
へそを曲げてしまった義母は、
どうにかして私とコズエに
仕返し出来ないかと考えた。
私達がリビングでテレビを
見ている間、客間に誰もいない隙に
荷物を漁ろうと、コッソリ客間に
入り込んだ義母は、
出してあった絵の具に目を留めた。
(これは使える!!)と思った
義母は、赤い絵の具を盗み出し、
その後、私とコズエが
お風呂場に向かうのを待って、
『お湯を入れ替えてあげる』などと
親切心を装って引き留めた。
そして私達が待っている間に、
湯呑みと絵の具を浴室に持ち込み、
さっき私が推理したように、
湯呑みで一旦絵の具を溶かし、
湯船のお湯に流し入れ、
姑特製スプラッタ風呂の
出来上がり〜!というわけだ。
それから何食わぬ顔で私達に
『準備ができた』と声をかけ、
リアクションを伺っていた
という事なのだろう…