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【第3話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…

前回の内容はこちら▼

【第2話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
前回の内容はこちら▼ こちらもおすすめ 本編 アスカ「とりあえず、 周りの人にも聞いてみる」 兄「早めに警察にも 届け出たほうがいいぞ。 今回の荷物は特にな」 アスカ「うん」 頭が痛いや、ほんとに。 宅配ボックスをためらうのは、 荷物の性質...

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【第1話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
こちらもおすすめ 本編 アスカ「えええ!?また!? また無くなってる!?」 お届け済みの通知と、 あるはずなのに見当たらない荷物 という、たいへん矛盾した事態に、 私アスカは茫然としている。 養蜂を手掛ける兄から、 定期的に「あるもの」が ...

本編

のんびりしている場合ではない、

気は進まないけれど、警察も視野に

入れなきゃいけないかもしれない。

頭が痛いと思いつつ、私は

自転車に飛び乗って、

住宅街の中心へ向かった。

東外れと違って、プチ田舎とはいえ、

中心のほうは人も多いし、

カフェなんかもあってにぎやかだ。

 

私は、いつもお世話になっている

カフェに入った。奥様方の

おしゃべり場でもあるこの店は、

いつでも甘い匂いで満たされている。

 

アツコ「あら、アスカさん。

持ってきてくれたの?」

 

アスカ「オーナー、ごめんなさい。

ちょっとその……また例のあれが」

 

アツコ「ええ?

どう考えてもおかしいわよ、それ。

警察に行ったほうがいいと思うわ」

 

こちらに引っ越してきて3年、

当初からお世話になっている

50代半ばのカフェ女性オーナー、

アツコさんが、私の話を聞いて

顔をしかめた。

常連さん達も、こちらを見ている。

私と同年代の女性3名だ。

そのうちの1名はお隣さん。

 

女性A「何かあったの?」

 

アスカ「うん、また置き配が

受取前になくなっちゃってね」

 

女性B「最近よく聞くよね、

置き配ドロってやつ?うちの

マンションでも、宅配のお寿司が

なくなったとか、聞いたことあるよ

アスカさんとこは

目をつけられてるんじゃない?」

 

アスカ「そうかも。

まぁ、不用心といえば不用心だよね、

玄関に置きっぱなしに

してもらってるから」

 

女性A「でもアスカさんは

在宅で仕事してるんだよね?

置き配の連絡も通知受け取りに

してるんでしょ?」

 

アスカ「そうなんだけど、

気づくの遅れちゃうんだよねえ」

 

私は苦笑いで、その指摘を受けた。