前回の内容はこちら▼
【第3話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ケンゴはいつも明るく、 仕事の愚痴も自分は言わないけれど、 私の話は笑顔で聞いてくれる、 優しい人。 ただし、たまに態度が 乱暴な時もあった。 ケンゴ「実は俺、高校時代は ヤンチャ系...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
こちらもおすすめ▼ 本編 何、この状況。 ギャハハハと響く 下品な大笑いの声、拍手、ヤジ。 3人の男性グループから 聞こえてくる。 でも、そこにもう一人混じっていた。 よりにもよって、 私の横にいる新郎ケンゴだ。 スカミ「ケンゴ! これはど...
本編
それからは、
とんとん拍子に話が進んだ。
順調すぎて怖くなるくらい。
義両親となるお二人も、
幸い私を気に入ってくれたらしく、
結婚式の話になると、
ケンゴそっちのけで将来の義母と
盛り上がるほどだった。
義母「スカミちゃんはスレンダーで、
身長もあるし、普通なら着こなしが
難しいドレスでも余裕よ」
義母はニッコニコで、
ウェディングドレスのパンフレットを
眺めては、これはどう、
こっちも素敵と、はしゃいでいた。
そういうのが苦手な女性も
いるだろう、でも私個人は
むしろ嬉しかった。
スカミ「えー?
さすがに恥ずかしいなあ」
義母「一生に一度、若い時にしか
着れないのよ。せっかく美人で、
抜群のプロポーションなんだから」
スカミ「そんな事ないです」
義母「あるある、間違いないわ」
自分の母よりもノリノリで、
実は密かに驚いた。
その事をケンゴに話すと、彼は笑って
ケンゴ「ごめんな、スカミ。
母さん、昔からもう一人
産みたかった、女の子も
欲しかったって、しょっちゅう
言ってたんだよ。
俺からすれば、
息子だけじゃ不満かよって
感じなんだけど、何か女同士の
あれこれに憧れがあるっぽい。
スカミを付き合わせちゃって、
悪いな」
スカミ「そうだったんだ。
気持ちはわかるかも。
そう言えばうちのお父さんも、
息子が出来るって、
嬉しそうだったよ。うちも私が
一人っ子で、女の子だから」