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【第7話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「凍える部屋の中で、まともに 家事が出来ると思ってるの?! 飲み会に行きたいがために、 リコにまで寒い思いをさせて 平気なの?! 風邪を拗らせでもしたら どうするつもりなの?!...
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【第1話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編
まずは私の貯金をはたき、
以前からチェックしていた、
高い防寒性能で有名な海外ブランドの
高級ダウンジャケットを購入。
続いて有名アウトドアブランドで、
冬山でも充分通用する寝袋と、
インナー、靴下。
使い捨てカイロも数箱購入した。
荷物を抱えて帰宅すると、
早速その日から、徹底的な
光熱費節約生活に突入した。
リコにもあらかじめ相談したのだが、
コウジの理不尽な命令に、
同じく腹を立てていたリコは、
ノリノリで大賛成してくれた。
日が落ちると、機密性の低い古い
一軒家である我が家の中は、
すっかり極寒&真っ暗に。
そんな中、私とリコは防寒対策
バッチリの服装に身を包み、
防災用のろうそくの灯りのもと、
カセットコンロで
鍋焼きうどんを食べた。
リコは「キャンプみたいだね!」と
言って笑ってくれたけど、
私は子供にこんな事を
させる事が申し訳なくて、
『暖房禁止命令』を出した
コウジが益々憎らしくなったし、
こんな対抗手段しか取れない
自分が情けなかった。
帰宅したコウジは、最初こそ
真っ暗な我が家に驚いていたものの、
私とリコが、コウジの言いつけを
守って電気を使わず過ごしていたこと
を知ると、満足げな表情を浮かべた。
そして「よしよし」などと
言いながら、リビングの電気をつけ、
エアコンのリモコンを手に取った。
『ピッ!』エアコンが動き始めると、
すぐさまリコがコウジの手から
リモコンを奪い、
『ピッ!』と切ってしまった。
リコの行動の意味が分からず、
ポカンとするコウジ。
リコ「暖房なんて
つけちゃダメだよ!
光熱費がかかっちゃうでしょ!」