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【第19話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」

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【第18話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 コワモテ「そうですか… じゃあ…お言葉に甘えて…」 スカミ「どうぞどうぞ! ごゆっくり!」 私はコワモテ氏の為に席を空け、 後ろの椅子に移動した。 コワモテ氏はドカッと席に座ると、 ...

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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編

キノシタ「だ、だって…あの時は、

販売コンテスト​​の締め切り

間近だったから…

最新機種の売り上げが欲しくて……

それに…オプションを付けないと、

俺の利益にならないんですよ…」

 

これには、特等席から二人の

やりとりを眺めていた私も、

心底呆れ果ててしまった。

 

(販売コンテストとか、オプション

利益とか…全部自分の為じゃん!

客には全く関係無いし、

何の得も無いし!てか、お婆ちゃん、

損しかしてないし!!)

 

コワモテ氏も、怒りを通り越して

ワナワナ震えながら、

言葉を失っているようだった。

ゆらりと立ち上がったかと思うと、

私の方を振り返り、

 

コワモテ「すみません…どうやら

俺の方も話が長引きそうなんで、

やっぱり、お姉さんの方から、

お先にどうぞ」

 

私は、コワモテ氏の目を見て、

黙って頷いた。

 

(そうでしょうとも!!お怒り、

ごもっとも!!手を出さなかったの、

偉かったですよ!!)

 

立ち上がってコワモテ氏と

すれ違う時、私たちの間には、

不思議なシンパシーのようなものが

流れていた。

 

スカミ「お婆様、とんでもない

店員に当たってしまいましたね…」

 

コワモテ「お姉さんも…」

 

私たちは苦笑いを浮かべながら、

お互いを労い合った。

そこへ、どこかに行っていたのか、

息を切らしながらようやく

店長さんが現れて、

またペコペコと頭を下げ始めた…

 

話を聞いた店長さんは、

机の上の書類を一通り確認すると、

あれからキノシタがほとんど

手続きを進めていない事に

気付いたようで、眉をひそめた。