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【第19話】双子を出産直後、アポ無しで我が家に来る姑「嫁イビリに来たわよ!」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (泣き言言ってんじゃないよ! これでも、『魔の3ヶ月』の時より、 全然マシになったんだからね! ユウタはこれまでずっと、ボロボロの 私を手伝いもせずに、文句ばっかり 言ってきたんだか...
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【第1話】双子を出産直後、アポ無しで我が家に来る姑「嫁イビリに来たわよ!」
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本編
私は姑に電話をかけて
感謝の気持ちを伝えたものの、
やはり顔を見てお礼が言いたくて、
次のアポ無し訪問を
心待ちにするのだった…
こうなった今、
改めて思い返してみると、
姑のこれまでの行動は、
全て思慮深い考えに裏打ち
されたものだったように思う。
一番最初、アポ無しで
突然我が家にやって来たのも、
前もって伝えてから来ると、
きっと私が僅かな時間を
更に削って準備をするに
違いないと考えたからだろう。
その後、『手を出されても
邪魔なだけ』だと言って、双子達と
共に私を寝室に追いやったのも、
睡眠不足の私を寝かせようと、
考えてくれたからに違いないのだ。
姑は、双子を育てる私の大変さを
十二分に理解し、ずっと、
休ませよう、楽をさせようと
してくれていた。
更に、わざと憎まれ口まで叩いて、
出来るだけ私に気を使わせないように
してくれていたのだ…
最初は、冷たくぶっきらぼうな感じが
して、姑の事が苦手だったけど、
姑の本当の優しさに気付き始めて
からは、どんどん好きになってきて、
産後ごはんのレシピ本を
発見してしまって以降は、
感謝と信頼でいっぱいになった。
(今回の事をキッカケに、
ユウタにも、少しでいいから
育児や家事に参加してもらえると
いいんだけど…)
そんな風に思っていたところ、
ユウタは本当に、自分からあれこれ
やってくれるようになっていった。
相変わらず、私は双子ちゃん達に
振り回されているものの、
ユウタが少し気遣いを見せ、
育児や家事に参加してくれる事で、
以前はあんなにも疲れ果てていた
私の心と体が、ずいぶんと
軽くなっていったのだった…
姑「スカコさん、こんにちはー!
また嫁イビリに来たわよー!」