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【第5話】夫から酷い仕打ちを受け続けた私→わずか10歳の息子の復讐劇がヤバすぎた
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 もしも子供の前で、今のように ユタカが私に酷い態度をとったら、 子供の心は傷付き、壊れてしまう。 私がこんこんと諭すと、ユタカは、 「そうだよな…分かった…」 と言ってくれた。 その...
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【第1話】夫から酷い仕打ちを受け続けた私→わずか10歳の息子の復讐劇がヤバすぎた
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本編
ついカッとなって責め立ててしまった
私も良くなかったのだが、
酔っ払っていたユタカは逆上し、
私の頬を力任せに叩いたのだった…
私は横に吹っ飛び、一瞬何が
起こったのか分からない程だった。
壁や床にぶつかってあちこち痛む体…
何より、火がついたように
熱く痛む頬…それは圧倒的な、
本物の●力だった……
恐怖と痛みで私は何も言えず、
ただ震えながら涙を流すしか
なかった……
そしてその日以降、またユタカの
飲酒・●言・●力が始まった……
酔いが冷めるとユタカは泣きながら
何度も謝り、異常に優しく
ふるまった。私が離婚を口にすると、
ユタカは私に泣きすがった。
ユタカ「いやだ!!!
俺を捨てないでくれ!!!
ヒロトにだって父親が必要だろ??
ヒロトの父親は世界に俺だけだ!!
アスカに捨てられたら俺は
生きていけない…もう死ぬしかない…
頼むから俺を1人にしないでくれ…
もう酒はやめるから!!!
今回だけは許してくれ!!!
絶対にもう飲まないから!!!」
ヒロトの夜泣きで眠れない中、
何度も何度も繰り返される
●力と謝罪……
後から知った名前だが、
『ハネムーン期』と呼ばれる、
DVの後の過度な優しさ……
私はこの時、正常な判断が出来ない
状態だったのだと思う。
洗脳…とも呼べる状態に、私も、
ユタカも、期せずして
ハマってしまったのだと思う。
●力のスイッチが入ってしまった
ユタカは、私にとって
ただただ恐怖の対象で、
私は常に、ユタカの機嫌を損ねて
怒らせないよう緊張し、
言われた通り行動するだけの、
ロボットのように
なってしまっていた…
ユタカが●力を振るうのは、
怒りのスイッチを入れてしまった私が
悪い。本気でそう思っていたのだ。
そして、そんな状態のまま、
10年の月日が流れていった……