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本編
(泣き言言ってんじゃないよ!
これでも、『魔の3ヶ月』の時より、
全然マシになったんだからね!
ユウタはこれまでずっと、ボロボロの
私を手伝いもせずに、文句ばっかり
言ってきたんだからね!)
追い討ちをかけて、コテンパンにして
やりたい気持ちも無くは無かったが、
ユウタのあまりのゲッソリ具合に、
文句は心の中だけに留めておいた。
ユウタ「スカコ…ごめん……
スカコはずっと、こんな大変な
毎日を過ごしてきたんだよな…
俺は今まで、専業主婦は
三食昼寝付きのお楽な毎日を
過ごしてると思ってたんだ…
俺の方が、スカコに
土下座しないといけないよな…」
スカコ「ちょっと!
土下座なんてしなくていいよ!
分かってくれればそれでいいんだよ。
前にも言ったけど、私はユウタが
一生懸命働いてくれてることに、
本当に感謝してるんだよ?
だけど、
『俺はしんどくても頑張ってるのに、
お前は甘えて手抜きしてる』
みたいなこと言われると、
私の頑張りは、ユウタにとって
何の価値も無いのかな…って、
虚しくなるんだよ…」
ユウタ「いや、今回のことでスカコの
大変さが身に染みて分かったよ!!
今まで全く理解出来て無くて…
酷いとこばっか言って、
本当にすまなかった!!!」
スカコ「やっと分かってもらえて、
本当に嬉しいよ」
私達は、双子を1人ずつ
抱っこしてあやしながら、
お互いの思いを素直に伝え合った。
(ユウタが素直に謝れる人で、
本当に良かった…これでもし、
頑なに間違いを認めないような
態度だったら、「離婚やむなし」
だったかも知れない…)
ユウタ「こうやって、俺達が1人ずつ
抱っこすれば良いんだよな…」
(あんなにも分からず屋だった
ユウタに、こうして
理解してもらう事が出来たのも、
全部お義母さんのおかげ!本当に、
いくら感謝してもしたりないよ…)