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【第6話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (ちょっとキノシタ〜!頼むよ? お互いの為に、最短時間で 終わらせてよ?) ダルさ全開のキノシタは、 わざとらしいため息と共に 話し始めた。 キノシタ「はぁ〜〜〜…え〜っと、 スマホ...
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編
キノシタは、ため息をつきながら書類
を全部片付けると、机に肘をつき、
「さっさと帰れ!」と言わんばかり
に、無言のまま半目で
こちらを見てきた…
私は言葉を失いながら、
どこからどうツッコめば
いいのか考えていると、
キノシタ「だったら〜、骨でも
持って来たらどうですか〜?ww」
キノシタは、完全に人を
小馬鹿にした言い方で、
とんでもない事を言ってきた。
あまりにも失礼な態度に、
私は思わず怒鳴りつけてやろうと
息を吸い込んだが、
その時、店内から小さな子供の声が
聞こえてきて、
私はハッと我に返った。
(ダメダメ!!ここは家の
近所のショップだよ?
誰に見られているか分からないよ!
そもそも私って、相手がどれほど
失礼でも、怒鳴ったり出来る
キャラじゃないし…
そういうの向いてないし、
もし怒鳴ったりしたら、
後から自己嫌悪になるに決まってる。
こんな馬鹿な店員のせいで
自己嫌悪になるなんて、
まっぴらだわ!
ここは冷静に、冷静に…)
私は、吸い込んだ息を、
怒りと共にゆっくりと吐き出した。
(まずは担当をキノシタ以外の誰かに
変えてもらおう!と思ったけど……
どの店員さんも、何だか忙しそう……
ここでもし担当チェンジを
要求したら、また長い時間待たなきゃ
ならないパターンかも……)
私は周囲を見回した後、そう判断し、
一旦撤退する事を決めた。
スカミ「あなたに言っても
無駄みたいなので、もう結構です」
私はキノシタにチクリと
嫌味を言ってから席を立ち、
ショップを出た。
それから、自宅に向かって
歩きながら、スマホで
『契約者が他界』『スマホ』『解約』
で調べてみた。