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【第3話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 母(大きな音をたてて煎餅を 齧りながら)「ふぇ?なんて?」 スカミ「ちょっとー!ww 娘が真剣に将来の不安を吐露してるのに、 母親は煎餅に夢中って!www たまには真剣に聞いてくれて...
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編
(まだまだ一緒に居れると
思っていたのに……
本当に1人ぼっちになっちゃった……
これから先、お母さんの居ない
世界で、たった1人で生きて
いかなきゃならないなんて……)
ボンヤリと日々を過ごしていた。
そんなある週末のこと…
母のスマホを開き、撮り溜められた
写真を眺めていると、
ちょうど携帯会社からメールが
届いた。スマホの支払い通知だった。
(あぁそうか…このスマホ、
もう解約しなきゃいけないんだ…
うっかりしてたな…)
私は、(後回しにしたら、
また忘れちゃいそう…)と思い、
その日のうちに近くの
携帯ショップに足を運んだ。
携帯ショップに入ると、
母と一緒にスマホを選んだ日の
記憶が蘇ってきた。
母「どのスマホにしようかしらね〜…
あらっ!コレとか素敵じゃない?」
スカミ「お母さんお目が高いっ!!
と言いたいとこだけど…
それ最新のハイエンド機種だから!
絶対に使いこなせないだろうし、
見た目は素敵でも、
お値段は素敵じゃないんだよ…
もっと手軽なのが良いと
思うよ?例えば……コッチのとか」
母「あらそうなの?一、十、百、千、
万……あらま、ホント!!
凄いお値段ね…
それじゃあ、スカミの言うように、
コッチのにしとこうかしらね!
スカミ、家で使い方
教えてちょうだいね!」
ワイワイ言いながら、
スマホを買いに来たあの日……
まさかこんなにも早く、
しかも私1人で解約をしに
来る事になるなんて……
私は、母が亡くなってしまった
事実を改めて噛みしめながら、
(携帯ショップでしんみりしてても
仕方ない!さっさと終わらせて、
早く帰ろ!)
そう思って、近くをウロウロしていた
男性店員に声をかけた。