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本編
ササキ「私の握りで
申し訳ございませんね
では少々お待ちください
食べ放題はお任せでの
提供になります」
スカオ「あ、いえ!
決してそういうわけでは…」
俺は思わず自分の口を
押さえてしまった。
大将の寿司が
食べたかったのは
事実だけど、
見習いの女性を
蔑むつもりはなかった。
しかし、俺の余計な
一言が原因なのか、
そもそもババアの
腕の問題なのか、
提供された寿司は
あまりにもお粗末だった。
鮮度が落ちて輝きを
失っているネタや、
カピカピのシャリで
握られた寿司。
はっきり言って、
大将の提供する寿司とは
似て非なるものだった。
それでも食べられなくは
ないので、俺は黙々と
提供される寿司を食べた。
(まだ修行中だろうし、
仕方ないよな…)
俺はそんなことを
考えながら、彼女を
応援する気持ちで
食べ続ける。
すると次第にネタは
お粗末になっていく。
後半に関しては
魚の頭や骨など、
とても寿司ネタに
ふさわしくないものだった。